日暮里の安田商店で一目惚れしたブルーのリネン。
暮れる直前の空の色のような、不思議なニュアンスのあるこの色に目を
奪われました。こういう出会いをしちゃった布はかえってうまく使えない。
失敗したくないし、布のよさを生かしてあげたいし。
大好きな手芸家の茅木真知子さんが、「すごく気に入ってる布は出来るだけ
シンプルな形にしてあげなさい。そうすれば長く一緒にいられる。」って
書いてらしたのを思い出しました。
今の季節は一枚で、もう少ししたらタートルを中に着て。
夏も冬も長く一緒にいたいのでこのワンピースにしてみました。
後ろはボタンに
生地の‘みみ’がかわいかったのでそれを胸元に使ってみました。
だいぶ涼しくなりましたね。そうなると読書もはかどります。
最近読んだのはこの三冊。
「冬の派閥」と「流星雨」は両方とも戊辰戦争のお話。
特に「流星雨」は賊軍とされ、徹底的に痛めつけられる会津藩を描いて
いて、新政府との戦いぶりは読むのも辛くなるほど。
こんなに会津戦争が悲惨だったとは。
作者の津村節子さんは、ご自身の戦争体験を重ねあわせてお書きになったそうです。
戊辰戦争と第二次世界大戦。時代は違えど、やはり戦争は悲惨であるのは
間違いのないこと。戦争のない世界の訪れを祈らずにはおれません。