梨木果歩の「からくりからくさ」をふともう一度読んでみようと
思ったのはなぜだったのか。亡くなった祖母の家に住み着き、
草木で布を染め機を織り、手仕事で結ばれていく女性4人のお話。
ucaucaちゃんとmayuちゃんの新しい住まい。
大磯へ向かう電車の中でも夢中で読みすすめていました。
着いたお家は古い日本家屋。
古いけれど暖かくそこだけが陽だまりのような。
「あ、からくりからくさの家!」
本から顔を上げたらそこにお話が現実となって出現したような不思議なかんじ。
二人がいつくしんで作り出した空間はとても優しくてかわいくて。
それに誰の物まねでもない二人の個性が隅々にまであふれていました。
左はmayuちゃんが学生時代にシルクスクリーンで作ったワニの布。
右は散らかってても(本人談 笑)なんと絵になる作業机。
午後から三人で染物を開始。
ucaucaちゃんは気負わずそれは楽しそうにどんどんきれいな色に
染め上げていきます。
ほらこんなにきれいな黄色に。
駅でずっと手を振って見送ってくれた二人。
心が温かいものでいっぱい満たされた幸福な、やっぱり陽だまりみたいな一日でした。