ソウルの街で見かけるグラフィックたち。
ポスターや看板やチラシなどなんとも洗練されたデザインの
ものが多く目がひきつけられることが多かったのです。
丸や四角や棒が並びまるで記号のように見えるハングル文字。
漢字でもなければひらがなでもなくアルファベットでもないこの
ユニークな文字は私たちにはデザインのひとつのようにも見えます。
なるほど韓国国内でも「ハングルを文字としてよりも絵のような感覚」で
とらえるハングルモーショングラフィックというのもあるのだそうです。
ハングル=大いなる文字が作られたのは1446年のこと。
ハングルの大きな特徴は音を発する時の唇の形と舌の形を基に
考案されたということだそうです。10個の基本母音と19個の子音の
組み合わせでなんと8800もの音を表記できるんだそうです。すごい。
文字のデザインのほかに目をひくのはやっぱり色。
特に韓国のパッチワークと言われるポシャギは色の重なりが美しく
思わずため息がでます。
そもそも日本でいう風呂敷のようなものだったようです。
食事を覆うためやお布団をつつんだりいろんな用途で使われていたみたい。
どうしても気になるのは手仕事のもの。
国がかわっても人の手によるものは本当に美しいのです。
どんどん新しいデザインが生まれているソウル。
でもその根底には昔からの伝統や色が受け継がれているような気がしました。